10年後の3月30日

2010年3月30日。

10年前のわたしたちがいたのは、ダンジョン化が加速する梅田駅。この日与えられたミッションは30分以内に地下鉄の定期券売り場で定期券を買い、御堂筋線に乗って研修会場に向かうこと。だけど、ほぼはじめましてのわたしを含む7人は慣れない大阪のダンジョンに迷い込むことになる。張り切って先陣を切る亀山に着いていったら阪急の定期券売り場にいたこと、今では良い思い出です。

4月1日の入社式は大阪から京都の国際会館まで電車を乗り継いで向かった。就活でも着ていた開襟シャツを着ていったら「一番上まで止めろ」と人事に安全ピンを渡されたこと、毎年思い出すけど全然良い思い出じゃありません。

 

2020年3月30日。 

こんなふうに書いているけれど、実は大阪に行ったのが30日だったのかさえ今では記憶が定かじゃないんだよね。

とはいえ、3月30日に文章を書くのは10回目になります。同期のみなさん、お元気していますか? あれから10年が経ちました。みなさんと共に春を過ごしてから10年です。

今も会社でがんばっている人もいるだろうし、やめちゃって違う会社でがんばっている人もいるだろうし、親になっている人もいるんだろうな。みんな元気かな。すこやかな日が多かったらいいんだけれど。本当はお茶とかコーヒーとかお酒とか飲みながら話でもしたかったね。それだけが残念です。

 

さて、この毎年の日記は、今年で最後にしようと思っています。

年に1回、「yes, we can.」を思い出すこの日が、自分にとっての救いでもありました。みんながんばってるんだろうなーって思うことが、わたしもがんばらないとなーって思うことにつながっています。

まあでも、がんばれてないときがあってもいいと思うんだよね。元気があってもできることとできないことがある2020年の今だし、おやすみも必要だとわたしは思います。ゆるりと参りましょう。

とにかく、みんなこれからも自分を大事に過ごそうな。わたしが伝えたいのはそれだけです。

ここまで読んでくれてありがとうございました。それでは最後は、あの言葉でお別れです。

 

みんな、yes, we can〜〜〜〜〜〜〜!

 

3月30日だから

今年も3月30日。

社会人になったこの日を迎えるのは、何度目だろう。もう数えるのさえ大変なくらいに、時間が経ったみたい。

本当のことを言うと、今年は書くのをやめようかなあって思ったんだ。でも実際3月30日を迎えたら「みんな元気かなあ」なんて思っちゃうものだから、こうして特に宛名のない手紙みたいな文章を書いています。だれかに、届いたらいいのだけど。

もう9年? も経つと、仕事が生活の主軸じゃない人もいっぱいいるはずなんだよね。父であり、母であったり、わたしたちがあの3ヶ月で学んだこととは程遠いところにいたり。わたしもいま、全然違う仕事している。

でも結局はこの文章もきっと「Yes, we can」で締めるんだろうなって思うんだよね。いつも、ワンパターンなんだけどさ。3月30日になると、無責任にみんなに伝えたくなっちゃうんだよね。

だから、今日くらいは無責任に「人生やればできる」って言わせてください。

やればできるよ。それに、なんとかなる。

年に一度くらい、両手離して現状や未来を肯定しよう。わたしにとって3月30日は、そんな日。

ハロー、スプリング!

ハロー、3月30日。

元旦でもなく誕生日でもなく、毎年3月30日に何かを書いている。よっぽどこの日に思い入れがあるんだね、って言う人もいるかもしれないけど、書いている本人としては「うーん、そうなのかなあ。なんとなくなんだよなあ」といったところです。1年を振り返るのにちょうどいい日。理由はそれだけ。

さあ、社会人になって今日から9年目。そうですか。そうですね。

わざわざ集まるなんてしないけど、みんながそれぞれがんばってるんだろうなあーって毎年この日は思うんです。それは仕事だけじゃなくて、おうちのことも含めて。いや、がんばれてなくてもいいんだと思うんだよ。会社っていう組織形態から逃げ出したわたしも、なんとかやってこれているし。

ただ、みんな元気だといいなあ、とは思っている。ヘイ、みんな元気かい? なんてKinKi Kidsみたいに歌いながら聞いてみたい。

元気がないなら、そうだなあ。やっぱり「Yes, we can」って言ってみるのがいいのかなって。もう大統領はオバマさんじゃないし、わざわざ口に出さなくてもいいんだけど。英単語3つを思い出して、ちょーーーーっとだけでも気持ちが上向いた誰かがいるならアイムソーハッピーです!

気付いたら、フリーランス。

今年の8月は、夏じゃなかった。東京は8月に入ってから21日連続で雨だったという。「夏に着るぞ」と意気込んで買ったはずのワンピースは、出番がないままクローゼットにしまわれていった。

雨空を眺めながら、何を思っていたのかは覚えていない。8月1日の帰り道に「もう会社には行けない。そうだ、長岡花火を見に行こう」と思って翌日ひとり長岡に出かけた以来、わたしはどう過ごしてきたんだっけ。

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気付いたら今日、10月1日になっていた。半袖では、少し肌寒い。

鬱々とした夏が終わろうとしていると同時に、わたしも現状に一区切りつけることにしよう。フリーランスで働くことにする。

この2年くらい、履歴書に書ける部分の仕事では自分に嘘をつくことが増えていた。「それはないでしょ」と思いながらしていた仕事のほうが振り返ると多い。詳しくは書けないけども。代わりに、東京で十分すぎる生活ができるお給料をもらっていた。

一方で、ちょっとずつ副業として携わっている仕事では信用できる人たちとすこやかに仕事をしてきたと思っている。生活できるほどのお金は稼げていないけれども。

お金とすこやかに生きること、その間を取れないのかと考えた結果、フリーランスとして仕事をすることにした。もちろん家族の協力を得ながら。

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なあんてかっこつけてみたけども。

本音を言うと「企業に勤めること」が怖くなっていて、転職活動をしても全然しっくりこなかった。正直フリーランスになって今すぐ生活できるほどの自信も実績も持ち合わせていない。(もちろんこれからコツコツ積み重ねていくつもり。)

でも、先日届いた納税通知書の額が五度見するくらいの金額で「これはもう、なんとか仕事をしなければ」と決意しました。わたしは高校生のときにバイトを始めてから、趣味のCDやコンサートのチケットは絶対に自分で稼いだお金で買うと決めていて、今ではそこに自分がやりたいことを叶えるためのお金、自分の医療保険が加わっている。さらに税金が加わった。(加わったというか、天引きじゃなくなっただけなんだけど。)

ということで、まずはライターとして生きていこうと思うので、ライティングのお仕事いただけるとうれしいです。ポートフォリオ置いておきます。

https://t-cabi87.tumblr.com/

(なぜURLしか貼れないのだ……アイキャッチ設定していないからかな。)

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先のことなんてなんにもわからないけれども、目の前のことに真摯に向き合いながら、やっぱり「いつでも誠実に」お仕事しながら生きていきたいと思います。 

(ところで年金とか健康保険とか、そういうのどうしたらいいんだろう……。)

3月30日、晴れ

今年も、3月30日になった。
社会人になって今日から8年目になる。

毎年この日に合わせて、「Yes, we can」と日記を書いてきた。これは3カ月に渡る新卒研修の中で、講師が言い出したフレーズだけど、どんなタイミングで言い出したかは忘れてしまった。とにかく明るいネイティブ発音の「Yes, we can」。それと笑った顔。覚えているのは、それくらい。

こんなに続くと思っていなかったけど、毎年仕事に対して「だいじょうぶ、できる」と確かめるために、初心を忘れないようにと、場所を変えながら日記を続けている。

とはいえ、今日でわたしの会社勤めは一旦終わってしまった。

今後のことはほとんど確定していないけど、まあなんとかなるでしょう。目の前のことを誠実に、いまは歌うようなペースで歩いてみようと思います。

ということで、今年はうまく「Yes, we can」って言えないけど、きっとYes, we canだから、みんなそれぞれがんばろうね〜〜〜!

3カ月カフェを回って作業しやすかったお店【東京】

こんにちは、わたしです。
年末から平日のほぼ毎日、あらゆるカフェに足を運んでいました。

今日はこの3カ月に行ったカフェで「作業しやすかった! また行きたい!」と思ったお店を紹介します。長くなってもあれなので、全部で5選プラス番外編。個人的にお気に入りのお店ばかりで、本当はあまり教えたくないな……という気持ちも混ざりながら「でも素敵なの!」の思いが勝ったので、こうして書いています。

あらかじめ断っておくと、独断と偏見なので「これを見て行ってみたけど、なんか違った」なんてこともあるかもしれません。主観しかない状態で書いているので、どうかご容赦ください。そしてわたしはwifiを持ち歩く派なので、wifiの有無は見ていませんでした。併せてごめんなさい。

田園調布:ペリカンカフェ

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電源:席によってはあり。しかもUSBポートもある。

とにかく居心地がとってもいい! マダムが多い街なので、騒がしくないです。2階の窓際カウンター席に電源があり長居してしまいました。お昼時は田園調布マダムがママ会をしていて、ときに耳を塞ぎたくなるくらいえぐい話をしてるときもあったけど、テープ起こしとか音楽聞きながらなら問題無し!

店員さんもいい感じに放っておいてくれます。長居してすみませんでした。お昼からいて、夕飯も食べたくなるくらい居心地最高でした。

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わたしはフレンチトーストしか食べていないですが、優しい甘さで一緒に頼んだコーヒーとベストマッチです。しあわせ。

駅の改札出て左を向くと見える階段上がって左側見ればすぐにあります。この駅近な感じもすごくいい。

代官山:Bird

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電源:席によってはあり。

代官山駅からも渋谷駅からも離れているので、こちらもとっても落ち着いた雰囲気です。しかもサンドイッチが美味しくて、小腹空いたときサイズもがっつり食べたいときサイズもあるのがうれしい。お昼ごはんのタイミング逃したときにうれしいお店です。

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衝撃だったホットサンド。名はエルヴィス。ちゃんと説明を聞かずに頼んだら、バナナ挟まった黒いサンドイッチ出てきたんだよなあ。おいしかったんだよなあ、とっても。

水曜日定休なので注意。19時クローズなので、健康的な時間に家に帰ってごはん食べれるのもうれしいポイントでした。

代官山:MONKEY CAFE

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電源:席によってはあり。

こちらも代官山駅から少し歩いたところにあるので、落ち着いています。住宅街にあるので、ご近所マダムが多い印象。外国人やマンツーマン英会話に使っていることも多かったです。電源もあるし隣の席との距離感も保たれているので、つい長居してしまいます。コーヒーもハンドドリップで「酸っぱいのは苦手です」とお店の人に伝えれば用意されている豆の中からおすすめをチョイスしてくれるからうれしい。

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でも今日久しぶりに行ってみたら満席に近くて、そのまま帰ってきてしまった。日によるのかもしれないなあ。春休みだしなあ。

渋谷:モディのスタバ

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電源:席によってはあり。

渋谷のスタバってどこも混んでいて全然入れないんだけど、Modiさんは時間によっては入れます。おすすめは14時以前。電源ゾーンはみんなひとりで黙々作業しているので、作業に没頭できます。電源席以外はガヤガヤしているので、気になるときは気になる。

「どうしてもマカダミアクッキー食べたい」とか「無性にキャラメルマキアート飲みながら作業したい」と渋谷で切望するときには時間帯狙って行っていました。

品川:ブルーボトルコーヒー

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電源:席によってはあり。

品川駅のスタバは屋外なので、冬のこの時期は寒かったです。なのでアトレに入っているブルーボトルコーヒー。ちょっと出発前マダムが騒がしいこともあったけど、こちらも出張前のビジネスマンが多いので、作業はしやすいです。ただ、席は選びたい。作業するならカウンター席がわたしは好きです。

番外編:羽田空港

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個人的に羽田空港が好きなだけなのですが、羽田空港のカフェは基本作業しやすいです。

一番好きな場所は国際線ターミナル伊藤園ですが、最近は2タミのEggcellentあたりもお気に入りです。電源あるところも多いし、予算抑えたいならマクドナルドもあるし空港のwifiもあるし(たぶん)、なんならカフェじゃなくて出発ロビーで作業してても怪しい目で見られないし、パソコン作業できる場所がたくさんで気の向くまま場所変えられるし、ちょっと非日常で浮き足立ったりせわしないあの空間にキュンなので、とにかく羽田空港って最高!(趣旨よ、いずこへ。)

まとめ

ほかにもあるけど、今日はここまで。

検索で出てくるカフェはだいたい穴場じゃないと思った3カ月でした。みんな穴場を探しすぎて、穴場に人が溢れている状態。穴場で有名な大崎ゲートシティのスタバに座れたことはありませんでした。

お気に入りのカフェは自分の足で探す方が性に合っているようです。東京の上の方や右の方は未開拓地なので、浅草や谷根千のほうにも行ってみたいな。 

お店の方へ。
もし「長居はやめてほしいのに……」と思われていたらごめんなさい。思わず居たくなるくらいに心地いい空間を守りたいと思っているので、差し支えあればコメントなどから教えてもらえたら再編集します。

母は移住"失敗"女子だった

伊佐知美さんが書いた本『移住女子』を読んだ。手にした翌週には読み終えていたけど、感情を整理するのに少し時間がかかってしまった。

本では、実際に都会から地方へ移り住んだ8人の女性の素顔が描かれている。帯にあるように、どの人も「もっとわたしらしく生きていける場所がある!」と自分の人生を選んでいて、みんなキラキラして見えた。

わたしも、もうすぐ30歳。おそらく出産や子育てをしていく……そう遠くない未来を想像する機会も増えていた。東京で子育てをするイメージが全然できないからと、わたしの実家がある新潟に帰る選択肢もあるんじゃないかなあ、と話している。そんなときに知った「自ら都会から出て行く選択をした女性の考え方」は参考になるポイントがたくさんあった。

この本に出てくる8人の女性は、みんな移住してハッピーになっている。一方であまりハッピーと言えない移住もあると、わたしは知っていた。

母だ。

わたしの母は、わたしを妊娠した29歳のときに当時住んでいた東京から父の実家のある新潟県に移住した。母の実家は新潟県外だったけど、里帰り出産をすることもなくわたしを、4年後に弟を新潟で出産した。おそらく母は実家に、10年に1回ペースくらいでしか帰っていない。詳しい理由についてはここで書かないけど。

何かにつけて、母は「将来は自分の好きな場所に住むんだよ」と子どものわたしに言っていたし、最近になってから「こんな町に来たくなんかなかった」と聞かされた。わたしが子どもの頃には言わなかったけど、母は東京に未練があるまま、納得しないまま、選択できないまま、あの町でひとり生きてきたんだろう。時代のせいもあるかもしれない。でもわたしはそれに気づいたとき、絶望にも似たやるせなさを感じた。

自分が納得できない生き方をすると、つらいんだ。そうしてしまった自分を肯定する材料を後からいくつそろえても、どこか後悔がにじんでしまう。たとえそれが、自分の子どもに出会えたことだとしても。

***

本はこう締められている。

本書を読んでくださった方が、より幸せで納得感のある人生を歩めますように。

"納得感のある人生"。
「移住女子」のタイトルなら「移住ってハッピーだよ」の結論でもいいのに、そうじゃなかった。自分が納得する人生を選ぶ主体性が大事だと、本が伝えていた。この本は"移住"の本ではなく、"生き方"の本。登場するのは、移住という共通項を軸に、自分の納得する生き方をしている女性たち。だからキラキラして見える。わたしもそんな人になりたい。

ところで母の話をちょっと重めに書いてみたけど、当の本人は基本あっけらかんと見せています。「世の中どこにでも悪い人はいるけど、いい人もいるよ」と言ったり、田舎でそれこそおおかみこどものお母さんのように畑を楽しんでいたり、そこそこまあ楽しく生きてるんだと思います。ただ、母本人が「親は反面教師」と言い切るので「わたしは自分で選択して生きよう」と娘は思うのです。

とはいえ、本を読み終えたわたしは、何を選択すれば納得するんだろう。それを知るためにも、もう少しわたしは東京で生きてみようと思います。

 

移住女子

移住女子